長距離バスでチェンマイからチェンライへ
タイ国内において、最も移動が早くて快適な移動手段として、真っ先に飛行機が思い浮かびます。
コロナ規制緩和以降、フラッグキャリア以外にもLCC(格安航空会社)の路線や便数も回復しており、選択肢も多くありますので、特に時間の限られた短期旅行者にとっては強い味方です。
日中に運行している便については、フラッグキャリアとあまり金額が変わらないことも多々ありますが、早朝便や夜便についてはビックリする金額で販売されていることもあります。
また、頻繁にセールも開催されていますで、タイミングが良ければ、更に格安でチケットをゲットできる可能性もあります。
しかしながら、今回ご紹介する「チェンマイ」から「チェンライ」へは、飛行機の直行便がありませんので、必然的に陸路での移動となってしまいます。
方法は2つ、最初に事前に貸切チャーターや貸切バスを手配する方法です。
メリットは、自由にルートを決めることができるため、途中で観光したりお食事をしたりすることが可能です。
チェンマイやチェンライには、多くの有名な観光名所がありますが、ほとんどが中心地から遠く辺鄙な場所にあります。
バンコクのように地下鉄や高架鉄道がありませんので、アクセスするためには事前に移動手段の確保が必須となるため、ある程度の人数で観光される場合は、貸切バスや貸切チャーターが便利で安心です。
また、他の知らない方との混乗ではありませんので、車内はお客様だけのプライベート空間となり、ゆっくりくつろいでいただけます。
デメリットは、ずばり料金です。
1台あたりの料金になりますので、団体グループでご利用される場合はメリットが高いのですが、人数が少ないとどうしても割高になってしまいます。
貸切バス・貸切チャーター
2つ目の方法として、長距離バスを利用する方法です。
タイ国内には、地方都市間を結ぶ路線バス(短・中・長距離バス)が充実していますので、今回の「チェンマイ~チェンライ間」のような移動にはぴったりです。
メリットは、何と言っても料金です。
タイの路線バスは料金が安く、金額を聞いてカルチャーショックを受けることもしばしば、費用を抑えたい方にとっては非常に魅力的な移動手段になります。
特に一人旅や少人数のグループにとっては欠かせない存在です。
デメリットは、出発時間やルートが決まっていることです。
予約なしの場合、バスターミナルでチケットを購入する必要がありますが、満席の場合は、次の空いている便を待つしかありません。
予約をした場合でも、出発時間に間に合わなかった場合は問答無用で置いて行かれます。
もちろん車内は他のお客様と混乗になりますので、色々とご配慮が必要になってきます。
今回は、後者の長距離バス「グリーンバス(GREEN BUS)」を利用してチェンマイからチェンライへ移動する方法にスポットをあててご紹介いたします。
乗車場所のバスターミナルについて
チェンマイのバスターミナルは、第1バスターミナルから第3バスターミナルまでの3ヶ所が存在しています。
チェンライ行きのグリーンバスが発着しているのは「第3バスターミナル」、道路を挟んで隣にある第2バスターミナルとの2ヶ所で構成されるチェンマイ最大のバスターミナルで、別名「アーケード」とも呼ばれています。
第3バスターミナルからは、他にもバンコク行きやイサーン方面(ウドンタニー,コーンケーン,ウボンラチャタニー、他)、スコータイ、ピサヌローク、パタヤ、ラヨーン、プーケットなどへも発着しています。
チェンマイ第3バスターミナルへの移動
チェンマイの中心エリアから第3バスターミナルまでは、一般的にソンテウ(乗合ピックアップ)やトゥクトゥク、モタサイ(バイクタクシー)、配車アプリなどを利用します。
また、コロナで長期間運休していました「RTC チェンマイ シティバス (RTC Chiang Mai City Bus)」が、2023年12月より運行を再開していますので、こちらを利用してのアクセスも可能となっています。
チェンマイ第3バスターミナルの紹介
グリーンバスの発着しているチェンマイ第3バスターミナルですが、バンコクの北バスターミナル(モーチット)や南バスターミナル(サーイタイマイ)と比較すると非常にこじんまりとしています。
ターミナルに入るとツアーバスの窓口や出発状況のモニター(撮影時は非表示)が並んでいます。
こちらもバスのチケットブースがずらりと並んでいます。
タイ語以外にもローマ字で行き先を表記していますので、とても分かりやすいです。
バンコクの東バスターミナル(エカマイ)と同じくらいの規模でしょうか?地方ならではのコンパクトな施設になっています。
各路線の発着しているプラットホームも分かりやすく、迷うことも皆無です。
施設内には、食堂や売店はもちろん、お手洗い(有料:3バーツ)に待合所などが完備されています。
乗車に備えて、水分など必要なものを準備しましょう!
バス車内に持ち込む場合、匂いの強い食べ物はNGとなりますので、ご注意を!
チケット購入方法
グリーンバスの乗車チケットは、事前に下記の公式サイトやアプリからご予約いただけます。
希望の日付やルート、座席クラス(車両タイプ)、事前座席指定もご選択いただけます。
カード決済も利用できますので、タイへ出発する前(日本から)に購入することができます。
事前にスケジュールも立てやすく、横並びの席も指定できますので、できる限り事前に予約購入しましょう!
もちろん、当日に空席があればバスターミナルのチケットブースで購入することもできますが、できるかぎり事前にご予約されることをオススメいたします。
もちろん、事前にバスターミナルへ出向いて窓口で予約することも可能です。
予約が完了しましたら、上記の予約確認画面をスクリーンショットで保存しておきましょう。
乗車時当日にグリーンバスの窓口に並ぶ必要はありません。
バス乗車時にスタッフへ予約確認画面を提示すればOKです!
グリーンバスのチェンライ行きのルートは、直行便とゴールデントライアングルを経由して向かう2パターンあります。
お時間のある方は、ゆっくりゴールデントライアングルの観光を楽しむルートがおすすめです。
直行便にも座席クラス(Vクラス/Xクラス)や所要時間が異なりますので、条件に合う便を選択しましょう!
バスへ乗車
今回乗車したのは、チェンライ行きの直行便で、座席クラスはVIP3列シート配列の「Vクラス」になります。
この他に4列のノーマルシート配列のXクラスもあり、料金も1.5倍ほど異なります。
バスの客室部分と運転席部分はドアで仕切られています。
バスのシート配列は、ご覧のとおり!ゆったりくつろげる3列シートで足元も広いタイプになります。
最後尾には、お手洗いも完備されていますので、長時間のご乗車でも安心です。
今回乗車した席は、1列側の一番先頭です。
壁の仕切りがあるため、正面の景色は見ることができませんが、モニターがあります。
ご覧のとおり、このモニターは到着まで永遠に映ることはなく、プロモーション広告のカードとにらめっこしているだけでした。
VIP車両になりますので、車内ではスナックなどが配られます。
こちらは、スーパーやコンビニなどでもよく見かけるバナナ味のロールケーキです。
こちらは、常温のミネラルウォーターです。
ミニサイズのため、すぐになくなりました…足りない方は、事前に売店で入手しておきましょう!
いよいよ出発!チェンライまでは、約3時間20分の旅のスタートです。
バスが進むにつれて、険しい山道に入ってきます。急カーブの多い山道が続きますので、乗り物に弱い方は、事前に酔い止めの対策を行ってください。
乗車中の注意事項
車内での注意事項で、違反した場合は罰金が課せられます。
- 喫煙:2,000バーツの罰金
- シートベルト未着用:5,000バーツの罰金
- 飲酒:10,000バーツの罰金
車内でNGな食べ物の案内です。
匂いの強い食べ物は禁止されており、特に名指しで「ドリアン」や「カップ麺」、「串焼き系の肉類」が表示されています。
チェンライ到着
バンコクと違い渋滞もなく、ほぼ定刻でチェンライに到着しました。
チェンライにはバスターミナルが2ヶ所ありますが、グリーンバスが発着しているのは、チェンライ中心エリアの「第1バスターミナル」です。
歴史を感じさせるバスがズラリと並んでいます。
チェンライのバスターミナルにもグリーンバスの窓口がありますので、必要な方は立ち寄って、事前に予約や購入を済ませましょう。