ワット・チャイワッタナラームとは?
アユタヤ王朝24代目のプラーサートトーン王により1630年に建設された「ワット・チャイワッタナラーム」は、チャオプラヤー川の西岸にあるタイのアユタヤ歴史公園にある仏教寺院で、四角い境内の中央には35メートルの主塔が聳え立ち、四方に4基の塔堂(プラーン)を従えて、その回りには回廊が取り巻くアンコールワット様式が取り入れられています。
1767年にビルマ軍(現ミャンマー)によって破壊され、盗難や寺院の建設で使用されたレンガが売却されたり、仏像の斬首が頻繁に行われた悲しい歴史があります。
その後、1987年にタイ美術局が遺跡の修復を開始し、1992年に一般公開されました。
近年では、人気アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーがタイ国観光大使に起用された際に、タイの伝統的な民族衣装を着用して撮影で使用された寺院として、日本でもコアなフアンを巻き込み知名度が急上昇しました。
もちろん周辺にはタイの伝統的な民族衣装のレンタルがありますので、時間のある方は是非チャレンジしてみましょう!
また、ワット・チャイワッタナラームでは、19時頃から人気の「ライトアップ観光」がスタートします。
昼間の観光とは違う、幻想的な一面を見ることができますのでオススメです!
アクセス
アユタヤ駅からも距離があり、その他のアユタヤ遺跡もそこそこの距離に点在していますので、事前にバンコクから送迎車や貸切バスをチャーターすることをおすすめいたします。
もちろん現地でチャーター交渉も可能ですが、メジャーな観光地になりますので、強気の料金を提示されることも多々あります。
特にライトアップの時間帯に観光をされる方は、バンコクへ戻る最終のロットゥー(乗合バン)に間に合わなく、鉄道も終電(21時42分発)のSpecial Expressが1本のみとなってしまいますので、事前に手配して効率の良い観光を!
貸切バス・貸切チャーター
- 名称:ワット・チャイワッタナラーム / Wat Chai Wattanaram
- 住所:8GVR+5PX, Tambon Ban Pom, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 Thailand
- 電話:035-246-076~7(タイ国政観光庁アユタヤ事務所)
- 営業時間:8時00分~18時30分
- 営業時間:19時00分~21時00分(ライトアップ)
- 入場料:50バーツ
- 入場料:50バーツ(ライトアップ)
ワット・チャイワッタナラームの見所
巨大な仏塔(プラーン)の前に広がる本堂跡、写真撮影の人気スポットにもなっています。
クメール様式のプラーン(仏塔)が存在感を放っています。
ここの遺跡内で一番保存状態の良い仏塔、クメール建築の特徴である赤土のレンガが使用されており、曲線の装飾を施した見事な技法に見入ってしまいます。
本堂跡地の奥には、一部修復された仏像が鎮座しています。
台座が3ヶ所ありますが、仏像は2体のみ残っています。
時が経つのと共に老朽化が進んでいますが、保存修復して後世にも残していただきたいものです。
仏塔の中腹への階段は急勾配なため、くれぐれもご注意ください。
修復作業の時期により、仏塔へ上ることができない場合がございます。
仏塔内部に祀られている仏像、黄色の鮮やかな袈裟が印象的です。
仏塔から見下ろす境内、すぐ横にはバンコクまで続いているチャオプラヤー川が流れています。
現在は運休となっていますが、以前はバンコクまでのリバークルーズ(チャオプラヤークルーズ)も運航していました。
当時の王室寺院であったことも頷けるほどのとても広く整備された遺跡です。
回廊内の角に祀られている仏像、境内には頭部の無い仏像が多くありますが、くれぐれも自分の頭を仏像の頭部の位置にして写真撮影などしないようにしてください。
境内に生っているカヌン(ジャックフルーツ/パラミツ)、いかにも南国らしいです。
バンコクまで続くチャオプラヤー川を挟んで対岸に見えるシリヤライ宮殿
ライトアップ
ライトアップされたクメール建築の仏塔が神秘的に見える貴重な時間帯です。
アユタヤ遺跡の中でも唯一ここのみライトアップの時間帯でも入場(有料)することができます。
この時間帯でも非常に多くの観光客がカメラを構えて賑わっています。