ローカル線でアユタヤ訪問
バンコクから鉄道で約1時間30分〜2時間、日帰りで気軽に行ける世界遺産の街「アユタヤ」、今回はノンビリとローカル線に揺られながらアユタヤの人気観光スポットを巡る旅へご案内いたします。
今回ご紹介する鉄道の旅ですが、対象は「ひとり旅〜少人数グループ」の方となります。
特性上、人数の多い団体グループや小さなお子様連れのファミリーには不向きとなりますので、事前に貸切バスや貸切チャーターを手配するか現地発着ツアーをご利用いただくことをオススメいたします。
フアランポーン駅にて
バンコクからアユタヤへは、タイ国鉄で移動します。
2023年よりバンコクのメインの駅は、「クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)」へと移管されました。
クルンテープ・アピワット中央駅は、東南アジア最大規模を誇る近代的なターミナル駅となり、長距離列車をはじめ、ドンムアン空港へアクセス可能なダークレッドラインやタリンチャン水上マーケットへのライトレッドライン、バンコク中心地を結ぶブルーラインなどが発着しています。
今後は、エアポートレールリンクによるスワンナプーム国際空港への乗り入れも予定されていますので、ますます便利になる予定です。
さて今回は、古き良き時代が色濃く残る「フアランポーン駅」からの出発となります。
旅行者の多くが滞在するシーロム周辺やスクンビット周辺からは、ブルーラインが乗り入れしていますので、アクセスも良く近く非常に便利です。
また、クルンテープ・アピワット中央駅にも同様にブルーラインが乗り入れしていますが、広大な駅構内にてかなりの距離を歩くことになりますので、コンパクトなフアランポーン駅の方が個人的もおすすめです。
フアランポーン駅は、ご利用された方や訪れた方も多いと思いますが、2023年までバンコクのターミナル駅として北部のチェンマイや東北イサーン方面のナコンラチャシーマやノーンカーイ、ウボンラーチャターニー、南部のホアヒン、スラートターニー、ハジャイなどへの長距離列車が発着しており、多くの旅行客で賑わっていました。
今では、近郊へのローカル線や観光列車の発着が残るくらいで、以前のような賑やかで活気のある景色が見られないと思うと少し寂しくなります。
この日はテレビ撮影が行われており、普段お目にかかれない蒸気機関車や列車が入線していました。
鉄道でバンコクからアユタヤへ
アユタヤへは列車の種類により異なりますが、所要時間は約1時間30分〜2時間、運賃は約20バーツ〜が目安となります。
格安で移動できるのもタイ国鉄ならではのメリットです。
チケットは、上記のブースで購入します。
行き先と人数(必要であれば座席クラスや列車番号も)をお伝えいただき、料金をお支払いしてチケットを受け取ってください。
乗車中に車掌さんがチケットの確認をしますので、大切に保管しましょう。
モニターに表示されている列車番号を確認して、プラットフォームでお待ちください。
ローカル線の座席は自由席、列車は基本エアコン無しの車両となりますので、早めに乗車して窓側の景色の良い席を確保しましょう!
ローカル線の座席は、4人掛けのボックス席が一般的です。
定刻になりフアランポーン駅を出発、窓から心地よい風が入ってきます。
首都バンコクの玄関口として100年以上の長期間にわたり活躍したフアランポーン駅には、貨物取扱用のヤードや官営鉄道の修理工場も併設されているため多くの線路が敷かれています。
出発して間も無く右側に飲茶のビュッフェとパッケージツアーで人気のツインタワーズホテルが見えてきます。
線路の間で談笑する地元の方、日本では考えられない光景です。
パヤータイ区のサームセン駅に到着、タイの政府機関が多いエリアです。
バンコクのメイン駅「クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)」を通過、東南アジアでも最大のターミナル駅です。
放置され朽ち果てている車両、鉄道の墓場のような光景です。
30-40分程でドンムアン空港に到着、主にLCCの発着する空港で、最近ではタイ・エアアジアXが2024年10月1日より全てのバンコク発着便の運航をドンムアン国際空港に移転しました。
今ではバンスー中央駅からダークレッドラインが運行していますので、バンコク中心地からのアクセスも便利になりました。
ドンムアン空港を過ぎるとダークレッドラインと合流してランシットまでは高架線を運行します。
パトゥムターニーのチアンラック駅、いかにもタイらしい屋根の形状を持つ駅舎が特徴的です。
周辺にはゴルフ場のパインハーストやタマサート大学などがあります。
バーンパイン宮殿の最寄駅「バーンパイン駅」、王室専用待合所を備えているのが特徴です。
アユタヤ駅近く、車掌さんがアナウンスしてくれますので、降りる準備をしましょう。
アユタヤ駅に到着、のんびり揺られて長閑な田園風景を見ながらの観光は心が癒されます。
普段と違う観光をされたい方は是非チャレンジしてみましょう!