ワットアルンとは?
正式名「ワット・アルンラーチャワラーラーム」は、タイの三大寺院の1つで、チャオプラヤー川の西岸にあり、美しい外観と歴史的な重要性から多くの観光客にとって必見の観光スポットとなっています。
ワットアルンは、アユタヤ王朝時代に建てられたとされていますが、現在の姿はラーマ2世(19世紀)の時代に改築されたものです。

三島由紀夫の小説の舞台ともなり、別名「暁の寺」とも呼ばれているワットアルンは、タイを象徴する重要な寺院で、旧10バーツ硬貨にも描かれていたほどです。

ワットアルンの一番の見所は、高さ75メートルのインパクト抜群の仏塔(プラーン)で、この仏塔は陶器の破片やガラスで装飾されており、朝日や夕日を浴びると輝くように見えるため、「暁の寺院」と呼ばれる由来となっています。

もう一つの大き見所は、ライトアップされたワットアルンです。
19時頃からスタートするライトアップは、幻想的な仏塔(プラーン)を更に際立たせて昼間とは違った姿を見せてくれます。
クローズ後になりますので、ディナークルーズや終船近くのツーリストボート船上からの見学がオススメです。
三大寺院の「ワットプラケオ(エメラルド寺院)」や「ワットポー(涅槃寺)」と近いエリアに位置しているため、同日に訪問すると効率の良い観光ルートになります。
アクセス
三大寺院のワットプラケオおよびワットポーと近いため、絡めて訪問することをオススメしますが、対岸の西側へ位置しているので渡し船を利用する必要があります。

川の東側、ターティアン船着き場で渡し船に乗船します。
ワットプラケオとワットポーの間のタイワン通りをチャオプラヤー川方面に進むとターティアン船着き場に到着します。

片道5バーツ、約15分間隔で運航しています。

対岸のワットアルン船着き場で下船、すぐ目の前がワットアルンになります。
復路もここからターティアン船着き場へ渡し船(片道5バーツ)で移動します。
一人旅や数人の小グループの場合、上記方法でのアクセスが一般的ですが、ファミリーや団体グループの場合は、事前に送迎車をチャーターして効率よく観光しましょう。
貸切バス・貸切チャーター

- 名称:ワット・アルン(暁の寺) / Wat Arun(Wat Arun Ratchawararam)
- 住所:158 Thanon Wang Doem, Wat Arun, Bangkok Yai, Bangkok 10600 Thailand
- 電話:028912185
- 営業時間:8時00分~18時00分
- 入場料:200バーツ
ワットアルンの見所

こちらはチャオプラヤー川からのワットアルンへの入口、反対の道路側にも入口があり、どちらからでも入場が可能です。
本堂もあるので忘れずに観光しましょう!

タイでは守護神とされるヤック(鬼神)とモック(猿神)が迎えてくれます。
ワットプラケオをはじめ、多くの寺院で見ることができますが、寺院観光をされなかった方も帰国時のスワンナプーム国際空港の出発フロアでも見ることができます。

ワットアルンの仏塔の見事な装飾

ワットアルンの仏塔中腹の景色

巨大な仏塔を中心に周囲4箇所を小さな仏塔が囲んでいます。

台座の周囲は約230メートル、その大きさには圧倒されます。

仏塔を支えるモック(猿神)

仏塔を支えるモックヤック(鬼神)

陶器の破片やガラスで装飾されたメインの仏塔、カラフルに彩られたとても繊細なデザインです。

ワットアルン仏塔の上から見渡す景色、向こう岸に見えるのはエメラルド寺院(ワットプラケオ)

ワットアルン仏塔の上から見渡すパーククローン花市場やヤワラー方面の景色
ワットアルンでの注意事項

仏塔へ登る階段が急勾配のため非常に危険です。
手摺に捕まり無理をしないようご注意ください。

階段が狭いため、譲りあってご利用ください。
個人的には、上りよりも下りの方が気をつかう印象です。
また、写真や動画の撮影に夢中になり、階段を昇降される方々の邪魔にならないよう十分にご配慮ください。
訪問時のマナー
入場時にワットプラケオほどの厳しい服装チェックはございませんが、ここはあくまで「寺院」になります。
参拝者の邪魔や不快にならないよう、くれぐれも下記のような服装で訪れないようにご注意ください。
- ノーズリーブやタンクトップ(インナーとしての着用はOK)
- 丈の短いシャツ(腹部の見えるものはNG)
- シースルー素材の服
- ハーフパンツや踝の見える7部丈のパンツ
- ダメージパンツ(クラッシュ加工の穴の空いたパンツ)
- レギンスやタイトなシルエットのパンツ
- 丈の短いスカート
女性の方は、くれぐれも僧侶に触れないようご注意ください。
寺院内に限らず、街中でも女性に触れる行為は、戒律違反になってしまいます。
飛行機に搭乗する際にも僧侶を対象とした優先搭乗や電車内の優先席も僧侶は対象となっているくらい非常に厳しいルールとなっています。
仏塔の中腹への階段は急勾配で非常に狭く混雑しているため、撮影や観光に夢中になり、他の方々とぶつかったりすることのないよう、周りには十分な注意を払ってください。